インプラント治療とは、歯のなくなった場所にチタンの人工歯根を埋め込み、
かぶせ物をつける治療法です。
埋め込んだ後は、自分の歯と同じように噛めるので、全国的に多くの患者さんがインプラント治療を受けています。
当クリニックでも、毎月多くの方が治療を受けておられます。
何故これほど多くの方が、入れ歯やブリッジではなく、このインプラント治療を希望されるのでしょうか?
それは、いくつかの理由があります。
まず、
■『残っている歯に負担をかけないで済む治療法が、インプラントだけだから』です。
部分入れ歯やブリッジは、歯の無くなった所を補うために、残りの健康な歯を削ったり、留め金(針金)をかける治療法です。
メリット
治療が比較的簡単で、治療費も比較的安い。
デメリット
メリット
固定式なため、あまり違和感が感じられない。
デメリット
削られたり、針金をかけられた歯には、大きな負担がかかります。
何も負担が無い状態の10倍以上の負担がかかっているとも言われています。
歯には、それぞれが負担できる荷重(力の強さ)が決まっています。
負担オーバーの状態が続くと、やがて折れたり、ぐらついて抜けたりします。
かなり高い確率で、ブリッジのために削られた歯や、部分入れ歯の針金をかけられた歯は、いつかダメになり、抜くことになります。
するとどんどん歯の無い部分が広がり、
ますます残っている歯にかかる負担が大きくなり・・・やがて総入れ歯に!!
その負の連鎖を食い止められる、
残りの歯を守れる治療法がインプラント治療なのです。
次の理由は、
入れ歯やブリッジは見た目が良くないし、取り外しの煩わしさや、食べかすが詰まりやすいなど、
審美的・機能的に多くの問題があります。
それに対し、インプラントはまるで自分の歯のような自然感が得られます。
しかも色や形を自由に作れるので、自分の本当の歯よりも美しくする事だって可能なのです。
何よりも、まだ若い方が、入れ歯を入れる事には抵抗があるのではないでしょうか。
かといって、歯がないままにしておくことは,
残りの歯への負担が大きすぎるのでお口全体の崩壊につながります。
当医院が、極力、歯を抜かないをモットーとしている理由がお分かりいただけたでしょうか?
1本でも抜いてしまって無くなれば、そこからドミノ倒しのように他の歯の崩壊に繋がっていきます。
そして残りの歯に負担をかけず、歯が無くなった箇所を補える治療は、今のところインプラント治療しかないのです。
イラスト・写真:ノーベル・バイオケア・ジャパンより提供